のりじんのかがみとまどー市民活動を応援する舞台裏では

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近くに、サイレンがなりひびいて…/変わっていくお祭りの中で

近くに、サイレンがなりひびいて、ものすごいいきおいでパトカーが多度にむかって走っていきました。

2、3時間して、救急車が走っていきました。

4頭の御馬さんが、上げ馬神事を終えて、稚児さんを出している集落を通って、それぞれの字に帰って行きます。

その行列を笹水で清め、無事を祈るのが当集落の役割なのですけれど、きょうは、そのうちの一頭の乗り手さんが、はなやかな乗り手装束を着ておらず、祭り半纏を着ていました。

ああ、当初の乗り手さんが、けがをしたのかなと思いました。
...
その御馬さんは興奮していて、なかなかいうことをきかず、両側からくつわをしっかりひっぱられて、なんとかあゆんで行きました。
 
 
上げ馬神事の現場の主役は、青年会。けれどもけがなどを恐れてか、高い出不足料を払っても、上げ馬にはでない方たちが増えているそうです。

たしかに、農耕馬の時代は遠いかなたで、日常的に馬と親しんでいる人は、今ではめったにいません。

乗り手さんも中学生がほとんどだった昔と違い、今では20歳前後の人のところも増えているとのこと、伝統的な祭りを支える暮らしの構造が、すっかり変わってしまっていることを、感じさせてくれました。
  
   
人のくらしや世の中のつくりが変わっていけば、祭りの形も変わっていくのが自然なのだろうとも思いました。

大切にすることも、守るべきスタイルも、変わっていく。農業の現場に若者がいないということ。祭りにいのちをかけるだけの価値を見いだせなくなっても当然とも思いました。

せめて、乗り手さんのけがが軽いことを祈って。