4/19 諸戸西成邸の保存・活用を考える集会
きょうは、西羽先生から後援の呼びかけがありました、「諸戸徳成邸の保存・活用を考える集会」が、午前中に桑名市中央公民館でありましたので参加してきました。6月にも、シンポジウムやウォーキングなどが、関連して予定されているようです。
以下、簡単なメモ書きですが、その様子と感想を報告しますね。
参加者は100人ほど、会場いっぱいに人が座って、満員の状態でした。ほぼ予定どおり進行しました。講師のお話しはわかりやすく、全国でいろいろな建物の保存に、工夫して取り組んでいることが伝わってきました。みんな予算がなくて苦労しておられることも。^^;
9:20- 代表 集山さん ご挨拶
9:25- ビデオ鑑賞「三重の歴史探訪」
9:30- 西羽晃先生 コメント
・使われたときのまま残っている
9:35- 松井明子さん講演(熱田区民生活部長)
「文化のみちの経験から」
10:10- 石田富男さん講演(都市研究所スペ-シア)
「保存活用のキーワード」
10:40- 休憩
10:52- 意見交換の時間 牧田さん
11:37- 声明文朗読・終了
●松井さんのお話しの内容
「名古屋市文化のみちの経験から」
・先人たちが歩んでた途(歴史)
・名古屋市役所から東、徳川園までの一帯
・地域のいろいろな人たちの手を借りながら
・歴史的価値・文化的価値を検証して理解してもらう
・「庭屋庭一如」「人・地域のドラマ」「地域の生き証人に」
・「お客様の人・欲求に合わせた、ガイド」
・歴史建造物は使ってこそ価値がある
・話し合いの場をつくり、ベストの方法を考える
「質問」指定管理料は積み上げ・2000~3000万円
●石田富男さんのお話しの内容
「保存活用のキーワード」
~空間の魅力を活かす・市民が関わる・こどもに伝える
・食事の空間としての活用→まちへの誘客にも
・昔のくらし体験・講座・アートの作品展示・結婚式場・舞台
・蒲原塾旧五十嵐邸『私と五十嵐邸』・静岡五十嵐ゼミ
・湊屋文左衛門邸(一宮起宿)湊屋倶楽部 茶店・講座
・市民が決める、市民活動支援制度の助成を受けている
・建物の魅力・価値を上手に伝えてることで、継続性を担保
・旧暦で遊ぶかまどごはん、餅つき、五右衛門風呂、輪飾りづくり
・こども文化財体験事業・同ガイド事業→愛着をもってもらう
●活用のアイデア出しの時間
<質問>諸戸邸、桑名市の現状は?
・諸戸としては、この場所を売りたいけれど、桑名市さんの意向を7年ほど、
打診をしている。一昨年、そろそろどうですかというお話しをしたとのこと。
・桑名市は文化課・財政課を中心に検討。ただ桑名市は財政難で引け気味。
・きょうの集会で、市長の背中を前に押すようなことにできればいい。
<質問>使用に耐える構造強度は?
・名古屋の場合は、建物の見えないところに構造強化材を入れてある。
・耐震性確保の技術的には可能。
・諸戸の所有を桑名市が買い上げて、できるだけ早く国の文化財指定をとる
・建造物としての価値、庭の価値、地域史の価値を高める。
・その間に、できるだけ整備やアイデアを用意しておく。
<アイデア>諸戸が生んだ桑名、桑名が生んだ諸戸
・諸戸の奨学金、諸戸の水道、六華苑など、桑名の歴史を残すという意味で保全を進めたらいい。
・高校生の教育に、この施設を活用する。
<現地を実際に見られた人>来場者の7割ぐらい
・樹木が伸び放題、あれの剪定をして風通しをよくして。
→文化財サポーターが桑名に20人ほどいて、草刈りしました。
・西諸戸邸、六華苑に比べて、魅力が少ない。墓地はすばらしい。これの扱いはどうされるか。
・お茶室とお庭、特にブルーシートがかけられて痛んでいて、心が痛んだ。
<提案・活用の意見を>
・桑名での諸戸の価値を勘案すれば、諸戸私邸の明治、六課苑は大正、徳成邸は昭和で。
・これをめぐるウォーキングなど。
・諸戸の財産を、市民の財産と考えて、みんなが考える時期。
文化財の保存だけでなく、違う価値による保存。
ヨーロッパでは、ビジネススキームの中で古都が使われている。
東京で活躍している社長さんはたくさんいる。
きちんとした資金計画と多角的な計画で取り組めば。
・小田原の電力王の家・庭。お茶会。お茶の提供などできればいい。
<この後の取り組みとして>
・徳成ウォークを6月8日にしようと計画しています。